野村克也氏の遺言「このままじゃプロ野球はダメになる」
名将、知将と呼ばれた野村克也氏(84)が虚血性心不全で亡くなった。
改めてテレビや新聞で顔を拝見すると、なんとも優しい顔をしている方だと感じた。
私は、当時万年最下位であった頃の阪神タイガースファンである。
それでも「ID野球」と呼ばれ、ヤクルトを指揮する野村克也氏の監督としての魅力は、それを抜いていた。
弱いチームが「戦略」や「戦術」を駆使し強豪に勝つ。
それが野球に限らずなんであれ一つの魅力なんだと思う。
このままじゃプロ野球はダメになる
指導者にも選手にもプロ意識がない。野球の本質、勝負の本質、そういうものが試合からまったく伝わってこないでしょ。監督、コーチが本物の野球を選手に教えてないからだ。今の12球団の監督に、野球とは?勝負とは?と聞いてみたいね。答えられる監督が何人いるのか。
組織はリーダーの力量以上に伸びない。監督が野球を掘り下げ、勉強しないから、試合がつまらない。今、プロ野球を見渡しても、監督として面白いなぁという人はひとりもいない。野球に深みがないんだ。
巨人の原監督?原の監督としての実績は、カネを使って補強してくれるフロントの功績だよ。
( 引用:日刊ゲンダイ )
と、生前にボヤいていた野村克也氏。
そう、本当にそうである。ここ最近はプロ野球にほとんど関心が無くなってしまい、せめてもと見るスポーツニュースを見ても、まったく選手の名前は答えられない。
スター級が海外へと流出してしまう現状が原因なのかもしれないが、野村克也氏のような監督が生まれれば、また違ったかたちであったであろう。
やはり人は叡智溢れた人物に惹かれ、求め合う生き物である。