【内藤哲也に色々読まれ過ぎていた記者会見 | 新日本プロレス】
社長の話というのは本当につまらない。。。
全体会議の30分という短い時間なのですが、聞いている者はごく僅かであろう。
寝ている者、最初から最後までスマホをいじっている者と、わざわざ遠くの会場まで来ているのにこのありさまである。
まるで政治家の選挙運動のような内容では全く頭に入ってこないのだが、唯一入ってきたのが、
社長「各社値上げに踏み切る中、我が社は据え置きで頑張って行きたいと思います」
おいおい・・・
その分、誰が犠牲になるのか分かっているのか・・・
さて、新日本プロレス公式で内藤哲也の“自伝”が公開されておりました。
時は2016年11月7日の記者会見。
1・4東京ドームでインターコンチネンタル戦が決まっていた、当時王者の内藤哲也と挑戦者の棚橋弘至。
この時、棚橋弘至は飛ぶ鳥を落とす勢いの内藤哲也を使い『7年連続東京ドームのメインイベントに立つ』という伝説を作ろうとしていた。
内藤哲也が「ファン投票」というアイテムを使う事によって、インターコンチネンタル戦がメインイベントになる可能性を懸けて・・・
しかし、この棚橋弘至の思惑は内藤哲也に読まれていた。
確かに読んでいる。・・・
・例えどんなカードになったとしても、IWGPが一番でありメインイベントに相応しい。
・だから、あの時、「ファン投票」をするべきはなかった。その考えは今でも変わらない。
・なので、僕は「ファン投票」は望みません。
・ただし、この会社は棚橋弘至の言う事は聞いてくれる。
・だったら、棚橋弘至が「ファン投票」をしたいのなら、棚橋弘至の口から言った方がいいのでは?
なんかかわいく見えてきたなぁ!おい!
という、まさかの展開に棚橋弘至にとっては非常にツライ会見となりましたが、劣勢の中、1つだけ棚橋弘至を褒めるところがあるとすれば、早い段階で「保留」を選択したことだろう。
棚橋「7年連続東京ドームのメインイベントというのは誇れる事だけど、それ以上に大切な事があるんじゃないかな・・・だから保留にします」
この時、メチャメチャ焦っていた思います。
棚橋「来年はセミファイナルで我慢して、再来年から7年連続を目指します!(パチン!)」
と、場を雪国にするくらいでしたから・・・
結果、棚橋弘至は「ファン投票」に踏み切らなかったのですが、それが棚橋弘至にとっての最善の道でした。
この正しい道を瞬時に選択出来るところが逸材でありエースと言われる漢なのであろう。
それにしても、内藤哲也のこの脳をくすぐるような巧みな言葉攻めには何度観てもあっぱれである。
そこには“自伝”にもあるが、事前の準備があったからこそ。何事も準備は大事。
計11回
・棚橋弘至の思惑は読めている。
・自分の勢いと棚橋弘至を使い「ファン投票」によって東京ドームのメインイベントに立ってもいいが、それでは過去に自分が言っていた事に筋が通らない・・・そして過去の自分を否定する行為だ。
・ではどうすればいいのか?
・棚橋弘至に言わせれば事が済むのではないか?
・棚橋弘至に「する」と言わせればそれはそれでOKだし、もし「しない」と言ってメインイベントに立てなくてもそれでも構わない。
・だって、IWGPのベルトが上なのだから・・・
約30分の記者会見。リアルタイムで1回。
その時、面白かったのでもう一回。
そして昨日、改めて観て合計3回。(早送り無し)
リングの上だけではなくリング外でもプロレスの魅力を魅せた内藤哲也。
雲泥の差がある内藤哲也の30分と社長の30分・・・
社長が内藤哲也くらい面白ければ付いていくんだけどな・・・