イギリス王室からの離脱を表明したヘンリー王子が感じる報道記者による“しつけ”の悪さ
イギリス王室からの引退を表明したヘンリー王子(35)。2020年1月8日、突如「主要王族の立場から引退し、一家で英国と北米を行き来しながら生活する」とインスタグラムで発表。
滞在先となるカナダ、バンクバー島にてメガン妃と長男アーチーちゃんを連れ、一家で平穏な日々の暮らしを望んでいます。
この背景には、ヘンリー王子の母である故ダイアナ妃(36歳没)による波乱の人生が強く影響しており、常にパパラッチに狙われメディアに晒され続ける日々に終止符を打つべくカナダへと移住したのではないかといわれています。
ヘンリー王子夫妻は王室からの自立を目指しているようですが、年間10億円規模といわれる警備費用が問題となっており、経費の95%は父のチャールズ皇太子から、残りの5%は国民の税金から出る王室助成金となっています。
夫妻はこの王室助成金を辞退する考えではあるが、主な経費を出しているチャールズ皇太子は「金銭的な合意は夫妻が王室で務める役割次第である」と述べている。
滞在先のカナダには連日多くのメディアやパパラッチが駆けつけ、まだまだ平穏な日々とはいかない状況が続いています。
というナレーションの後に・・・
「ご覧ください!あちらに見えるのがヘンリー夫妻がお住まいの豪邸になります!」
と報道する記者・・・
おいおいおいおい、それを止めてほしいということをあなた方が報道してるんでしょ!
と、思わず突っ込んでしまうほどの無神経さである・・・
別にヘンリー王子夫妻の豪邸など我々庶民が知る必要もないし、わざわざ現地まで行き報道する必要もないと思った。ひっそりと暮らしたいのであれば、せめて理解あるテレビ局だけでもそっとしてほしいと感じる一幕であった。
これに限らず記者というのは、本当に“しつけ”がなっていないと感じるのである。
そんな偉そうなこと言っている私だが、一度だけ厄介な事件に巻き込まれ取材を受けたことがある。
どこから嗅ぎつけたのか急に職場に押し掛け、こっちの都合など全くお構いなしで取材させてほしいとしつこく迫る記者たち。
こっちは被害者だよ?
それでも配慮ある記者の取材を受けたら受けたで、まったくこちら側の言いたいことを言わせてくれない。
要は番組用のコメントがほしくてしつこく誘導尋問を繰り返し、まるで台本があるかのようなコメントをされられるのだ。
こういった記者のモラルは度々問題となるが、取り締まる機関でもないとまるで収まる気配は無い。
これは受けた人にしか分からないものだと思うが、いまこうやってひっそり暮らしていけるだけでも幸せなのだということを、ヘンリー王子の分まで噛み締めたい。