【保存版】御節(おせち)に込められた願い14選
江戸時代から愛され続けている日本の伝統料理「おせち」。
重箱は外を黒塗り、内を朱塗りとしたものが正式とされ、本来は五段重であったという説もあるが、最近では四段重が正式なものではないかという説もある。しかし、今では三段重や二段重といった略式のものが多く出回っている。
現在ではAmazonでも購入できる時代となり、また食品の保存技術が進んだため、「生もの」や「珍味」のほか、「中華料理」「西洋料理」などが用いられ、時代と共に家庭に親しまれるよう変化を遂げている。
そんななか去年、ヒカキンは200万円の「おせち」を購入し驚かせていましたが、我が家では1万円の「おせち」でも幸せが詰まっております。
2時間で消滅
ちなみにこちちらが金の亡者による200万の「おせち」です。
一生出逢うことはないだろう・・・
おせち料理には祝い肴(いわいざかな)三種と呼ばれるものがあり関東では黒豆、数の子、田作り、関西では黒豆、数の子、たたきごぼうを用いることが多いそうです。
肴(さかな)とは、酒を飲む際に添える食品を意味し、魚料理に限らず酒がすすむ料理、または話のネタなども肴と呼ばれ「つまみ」ともいわれます。
日持ちするものが多く、家事から女性を解放するためというのが有名だが、歳神(古事記における日本神話、神道の神)を迎えて共に食事を行う正月の火を聖なるものとして捉え、神と共食する雑煮をつくるほかは火を使う煮炊きをできるだけ避けるべきという風習からだそうです。
ここからは、一品一品に様々な願いが込められた由来を紹介します。
黒豆
黒は道教において邪除けの色とされている。黒く日焼けするほど達者(マメ)に働けるようにと邪気を払い、長寿と健康を願ったもの。
数の子
数の子は卵の数が多く、子孫繁栄を願ったもの。
田作り
カタクチイワシを田の肥料としたところ俵もの米の収穫できたとのいわれに由来し、五穀豊穣を願ったもの。
たたきごぼう
たたきごぼうは豊年の象徴を表しており、豊作と息災を願ったもの。ごぼうは地中に深く根を張ることから別名「開きごぼう」ともいわれ、「運が開く」という意味を持っている。
紅白かまぼこ
形状が初日の出の形に似ることから用いられる。赤色は魔除け、白色は清浄を意味している。紅白の色は縁起が良いとされる。
伊達巻(だてまき)
「伊達」は華やかさと派手さを表す言葉で華やかな卵焼きという意味で伊達巻といいう名前がついた。伊達政宗が魚のすり身に卵を混ぜて焼いたものを好んで食べたなどの諸説ある。巻物(書物)に似た形から文化・学問・教養を願う縁起物。
栗金団(くりきんとん)
勝栗(かちぐり)とも呼ばれその名から縁起物とされる。金団とは金色の団子という意味で金銀財宝を意味しており、金運を願ったもの。
ブリの焼き物
出世魚であることにあやかり、それを祈願したもの。
海老の焼き物
伊勢海老を使うことが多かったが、高価であるため、クルマエビなどが使用されている。髭が長く腰が曲がっている様子に由来し長寿を祈願した縁起物。
また、海老は「脱皮」をすることから生命の更新を意味するもの、また、脱皮を繰り返しいくから出世を願うものとされる。また、海老の朱色が晴れやかであることから用いられる。
紅白なます
大根と人参を用いた、祝い事に用いる紅白の水引(祝儀の際に用いられ贈答品などにかける紅白の帯紐)にあやかる。平安と平和を願う縁起物。
酢蓮(すばす)
レンコンの酢の物。レンコンは仏教で仏様のいる極楽の池にあるといわれており、けがれの無い植物とされている。穴が多数あるレンコンは「将来の見通しがきく」という意味が込められている。
昆布巻き(こぶまき)
ニシンなどの魚を昆布で巻いて、干ぴょうで結んだもの。「喜ぶ」の語呂合わせ。「昆布」を「子生」の字をあて子孫繁栄を願ったもの。昆布巻きは伊達巻と同じく巻物(書物)に似た形から、文化・学問を象徴する意味を持つ。
たけのこ
成長が早いので子供がすくすく育つように願ったもの。天に向かって伸びるので立身出世を願ったもの。
梅花にんじん
にんじんの赤色は寿を表し、梅は花が咲くと必ず実を結ぶことから縁起物とされている。
昔の人が願いを込めて作り上げた「御節」。それを理解しながら食すとまた、違った世界を味わうことができますね。
今後もこの伝統は引き継がれ進化を遂げるであろう。
日本人に生まれて良かった。